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探偵は絶対的な裏方の存在
イメージと現実
探偵は華やかなイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、私的には大変地味な職業だと思っています。職業上の特性から、表舞台に出る仕事ではなく、常に裏方的な存在であるからです。もちろん、一時的にマスメディアに出たり、取材に協力する事はあるでしょう。しかしながら、こういった出演では一般の人がその探偵について殆ど憶える事はないのです。よくいる〝タレント弁護士〟のように日常でテレビに露出するような探偵は憶えられてしまいますが、おそらく、このような探偵は現場を退いているものと考えて良いと思います。

ホームページでの宣伝~弁護士紹介の謎と?(はてな)~
最近、よく見かけるのが、探偵のホームページに弁護士が顔出しで紹介されているものです。探偵にとっては、自社のホームページに弁護士が掲載されて連携や提携を強調したり、その弁護士が、特定の探偵社について高評価なコメントを載せている・・・他社競争の中にあって、その探偵にとっては大きな宣伝となる事でしょう。さて・・・これをどう考えるか?探偵にとってはメリットが大きいのは言うまでもありません。なぜなら、残念ながら探偵は未だにイメージはよくないからです。このように弁護士がその探偵社のホームページに載り、その探偵社について高評価なコメントを載せるわけですから、一般の人が見れば、「この探偵社はこんなに弁護士が評価して付き合いがあるのだから安心」と思うのは当然の心理です。

その弁護士って・・どんな弁護士?
実は、探偵はもちろんですが、弁護士でもピンキリと言えます。弁護士が全て優秀とは限らないのです。私からすれば、特定の探偵社のホームページに顔出しでコメントを寄せ、いかにもその探偵社と懇意にあるという内容は、果たしてその弁護士にとって何のメリットがあるのだろうと、疑問の方が大きくなります。
あるとすれば、探偵から浮気や離婚問題の案件を紹介してもらえる事でしょうか。だとすれば、その弁護士は依頼人に乏しく、実績があまりない、あまり儲かっていない人なのでは?と考えてしまいます。
探偵と付き合いがあると公表する弁護士のデメリット
私共のグループでも、法律事務所とのお付き合いは当然にあり、提携ではなく、ご相談やお客様をご紹介する事は大変多いのは事実です。でも、間違っても特定の弁護士をホームページで公表したり、親密さをアピールする事はしません。それは何故でしょう。まず、法律事務所というのは訴訟を行う上で、相手方の事を調べる事はよくありますし、逆に被告側の弁護士でも調べたりします。その際に、弁護士によっては探偵を活用して相手方の動向を探ったりする事もあります。そういう中で、係争相手の代理人弁護士が探偵のホームページに顔出ししていたらどうでしょう?当然、係争相手やその代理人弁護士も探偵に調査(尾行等)される事を想定する事でしょう。これは非常にデメリットです。弁護士も誰もが探偵を使うわけでもないし、中には探偵を毛嫌いしている弁護士も多いですから、何もあえて『係争相手の代理人弁護士は探偵を使う弁護士だ。』と知らしめる事は、決して得策とは言えません。
くどいですが、探偵は裏方・影の存在
探偵は常に裏方であり、調査している事も当然に極秘裏に行うわけです。いうなれば〝影〟でしかないのです。それが、最初からその弁護士の陰ではなく、となりに一緒に並んでワンセットのような印象を与える掲載が、果たしてご相談者やお客様にとってメリットとなるでしょうか?私はそうは思いません。単に、ホームページを見たお客様を安心させて集客を目的としているだけとしか考えられないのです。
〝探偵は特定の弁護士と肩を並べて表にでるな〟が一番大切な事ではないでしょうか?
